なぜ奇声を出すか

知的障害

ワクは、楽しいことや悲しいことがあって興奮すると、とても高くて大きい声(奇声)を出します。

ワクと一緒に近所を散歩している途中でも奇声を出して、周りの人に見られたり大声で迷惑をかけているのが申し訳なくて、ワクを外に連れて行くのをためらう日が増えました。公園でブランコを乗っていても、揺れるのが楽しくてテンションが上がり、奇声を出してしまうので、他に同じ公園で遊んでいる親子が、だんだんワクの周りから遠ざかり、公園に誰もいなくなるのもよくありました。

本当に申し訳なく思う日々の中、奇声をなんとかやめさせたくて、口を閉じる練習をしたり、シーと言って人差し指をさし、静かにさせるようにしてみましたが、テンションが上がっているワクには効果がありませんでした。一瞬シーのポーズや口を閉じますが、すぐ奇声を出し、一度興奮すると奇声が止められないように感じました。

ある日、毎月ワクを見てくれている作業療法士にOTの時間に相談することにしました。

私「ワクがよく奇声を出して困っています。どうすればなくなりますか?」

作業「ワクくんの奇声を無理に止める必要はないのではないですか。ワクくんが楽しい嬉しいという感情が声に出ているので、それはいいことだと思います。奇声をやめないのは、ワクくんが恐らく興奮した時に「自分」の声の大きさに自分で気づいていないのだと思います。でも、ワクくんなら、小学校に入って静かに座っている周りの人に気づき、静かにしないといけないとだんだんと気づけると思います。そういった意味でも、ワクくんが小学校に入るいいタイミングなのかもしれない。ワクくんの成長を見守ってみましょう。」

と、言われました。

「自分」に気づく為に、沢山運動して感覚運動をし、いろんな人と出会い、成長を待ってみようと思いました。

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